新型コロナウイルス(COVID-19)についての情報

なぜ急速に拡大しているのか

新型コロナウイルスは、潜伏期間が約10日間(最短3日間から最長14日間と言われています)と長い上に、感染しても無自覚な方が多く、感染者を早期に特定・隔離しづらくなっています。
また、無症状病原体保有者が自分は感染していないと思い込み市中へと出回ることで、無自覚のうちに感染を急速に拡大させています。
「私は大丈夫」と思わずに、正しくマスクを着用して他人へ感染させるリスクを抑えましょう。
外出中だけでも皆さんが協力して正しくマスクを着用し続けることで、自分だけでなくご家族やご友人を守ることにも繋がります。

SARSとの違い

SARSの潜伏期間は2日間から7日間がほとんどで、最長でも10日間となります。
また、発症すると高熱の症状が出て動けなくなります。
しかし、新型コロナウイルスは潜伏期間が長い上に、発症しても初期は軽い風邪のような症状や、味覚・嗅覚の障害といった比較的軽い症状の方が多いです。
ですので、そのまま外へ出歩くことで無自覚のうちに感染者を増やしています。

感染率

感染者と濃厚接触すると感染率は70%となります。「意外と低いかも?」と思う方もいるかもしれません。しかし、相手がこちらへ話しかけるたびに、70%の確率で感染の危険があるということです。
1メートル以内の範囲にて5分ほどの世間話だけで、非常に高い確率で感染することになります。
家族で感染者が多い理由は、この高い感染率にあります。
しかし、お互いが正しくマスクを着用することで、その感染率を1.5%へと大幅に下げることができます。

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参考資料:Coronavirus myth busted: Wearing a face mask won’t reduce transmission probability to 1.5%

症状

【初期】発熱・鼻水・咳などの風邪に近い症状

軽い風邪のような症状が3日間ほど続き、それが治まります。その後、味覚・嗅覚の障害になる方はご注意下さい。
特に、体力のない免疫力の低い、又は落ちている方は十分にご注意下さい。免疫力の低い方は、この軽い風邪のような症状から、突然重度の肺炎へと移行することがあります。
軽い風邪のような症状が治まっても、無症状病原体保有者である可能性は非常に高いです。これで完治したと思わずに、14日間は外出を自粛して自宅で安静に過ごしましょう。

【初期】味覚・嗅覚の障害

体力や免疫力のある方を中心に発症しやすい傾向にあります。
しかし、新型コロナウイルスに感染していても味覚・嗅覚の障害が出ない方もいます。
味覚や嗅覚に異常を感じた場合には、ご自身の体調や体温を観察しながら、外出を自粛して自宅で安静に過ごしましょう。

【後期】重度の肺炎・死亡

一般の肺炎では、肺の片方だけが炎症を起こします。
しかし、新型コロナウイルスの場合には、2つの肺全てに炎症が起こり呼吸困難に陥ります。
重度の肺炎まで到達すると6時間ほどで自発呼吸ができなくなります。我慢して一晩過ごすと死亡することもあります。
「仰向けや横向きでは酷い痛みがあり寝られない」、「椅子に座っている状態でないと酷い痛みで辛い」などの症状が出た場合には、すぐに救急車を呼びましょう。

完治する病気ですか?

今のところ完治する病なのかは不明です。沖縄県では立て続けに4名の方が再発しています。
もしかしたら、完治することはなく、免疫力が低くなると体内で再び増殖して重度の肺炎を引き起こす可能性もあります。

治療薬はありますか?

今のところ治療薬やワクチンはありません。
通常、治療薬やワクチンが完成・発売されるまでには、最短でも4年間の期間が必要です。
ですので、少なくとも今後4年間(2024年まで)は感染しないことに越したことはありません。
皆さん全員で正しくマスクを着用して、感染しないように心がけましょう。


【掲載内容について】
2020年5月29日現在において、報告・報道されている情報をまとめております。
少し厳しめの内容ですが、楽観視して感染・死亡してしまうよりは良いと考えております。
最新の情報は刻一刻とアップデートされますので、ご自身でも情報収集を心がけて下さい。